目的別ヤングタイマーの選び方/第4回/日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)

2020/07/26 15:29:15

目的別ヤングタイマーの選び方/第4回

日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

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はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

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アストンマーティン DB9 クーペとは?

DB9 クーペは、英国のラグジュアリー・スポーツカーメーカーであるアストンマーティンが2004年から2016年まで販売した2ドア(2+2)クーペです。DB7の後継車として、2003年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで発表されました。

アストンマーティンのクルマは当特集に初登場なので、そのヒストリーを記しておくと、1913年にライオネル・マーティンとロバート・バムフォードがロンドンで小さなワークショップで立ち上げました。これがアストンマーティンとなり、以来、世界中に熱心なファンを獲得する高級ブランドへと成長しました。

ブランド名(社名)は、イングランドのバッキンガムシャー州で行われたモータリング・イベントにちなんで名づけられました。ライオネル・マーティンが最新マシンをアストン・クリントンで行われたヒルクライムレースに持ち込み、そこで輝かしい勝利を収めたことにより、アストンマーティンとなったわけです。

アストンマーティンは、創業まもない頃から常にレースが自動車の進化を促進すると信じてきました。歴史的なデビューを飾った1922年のフレンチ・グランプリ、1959年のDBR1によるル・マン24時間耐久レースでの優勝、さらにDB4GTがモンザで収めた素晴らしい成功に至るまで、アストンマーティンの名車は熾烈なレース・シーンで輝かしい戦績を遺してきたことは有名なエピソードです。

そして、1947年から1972年までアストンマーティンを率いた英国の実業家、デイビッド・ブラウンの活躍も忘れることができないエピソードです。デイビッド・ブラウンのもとでアストンマーティンは大きく飛躍し、彼が陣頭指揮をとった時期にアイコン的な名車が次々リリースされ、アストンマーティンの輝かしい歴史の中において最も著しく発展した期間となりました。

いまでは名高い「DB」のネームプレートを持つ最初のアストンマーティンは、1947年に発表されたDB2です。この伝説的なモデルは、1951年のル・マンでクラス2位と3位という快挙を成し遂げました。レーストラックでの高性能を、ラグジュアリーな快適性とエレガントなデザイン、そして、丹精なクラフトマンシップとブレンドするアストンマーティンならではの製作プロセスを確立することで、ニューモデルが発表されるごとにアストンマーティンの名声は高まっていきました。

具体的な車名を列記すると、レース直系のDB3とDB3Sが発表され、それに続いて洗練されたDB4とその高性能版のDB4GT、さらにはザガートとの歴史的なコラボレーションにより、DB4GTザガートが創出されました。

今回ピックアップしたDB9も、その車名から分かるようにアストンマーティン伝統の「DB」シリーズの一員です。ボディタイプはハードトップ仕様のクーペとソフトトップ仕様のヴォランテという2本立てで、1795.5万円から2005.5万円までのプライスタグが付けられました(日本では2004年5月から発売)。

なお、詳しいスペックを記すと、ボディサイズは全長×全幅×全高=4697×1875×1318mm、ホイールベースは2740mm。VHプラットフォーム(Vertical/Horizontal=水平垂直)と呼ばれる新しいアルミフレームをアストンマーティンの量産モデルで初採用。オールアルミ製のボディに排気量5935ccのV型12気筒DOHC48バルブエンジン(450ps/6000rpm、58.1kgm/5000rpm)がフロントミドシップで搭載されています。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は300km/hを誇るスーパースポーツカーです。

サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン。ブレーキはブレンボ製4ポッドモノブロックキャリパーに、フロントが355mm、リアは330mm径のベンチレーテッドディスクが装着されています。ABS、EBD、トラクションコントロール、緊急ブレーキアシスト、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)などの電子デバイスも備わっています。

トランスミッションはリアに搭載され、カーボンファイバー製のドライブシャフトでエンジンと結合されています。これによって前後50:50という、理想的な重量配分を実現しています。

2015年に映画ジェームズ・ボンドシリーズの最新作『スペクター』の公開を記念し、特別仕様のDB9 GTボンド・エディションが設定され、世界限定150台で発売されたこともあるなど、DB9は付加価値が高いクルマです。ステアリングホイールを握り、走り出すたびに、その不朽のエレガンス、洗練された乗り味、そして、圧倒的なエンジンパワーに心を躍らせてください。

□プライス&店舗インフォメーション

■アストンマーティン DB9 クーペ

 税込車両本体価格:598万円

 年式:2007年(平成19年)

 国内初登録:2007(平成19年)6月

 車検:無し

 走行距離:20,800km

 修復歴:無し

 特記事項:ディーラー車、赤レザーシート、ナビ、バックカメラ、オートクルーズ

 ■販売店舗

 Garage ENZO 本店

 住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3

 TEL:029-878-0911

 営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)

 HP:http://www.enzo.co.jp

 文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典

 

 

 

 

 

目的別ヤングタイマーの選び方/第3回/日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

2020/07/16 11:37:16

目的別ヤングタイマーの選び方/第3回

日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

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はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

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ジャガー XJS4.0 コンバーチブルとは?

“美しいモノは売れる”というポリシーのもとで幾多のサイドカーを生み出し、やがて自動車メーカーへと発展した「ジャガー」は、今日でも優美な外観と木と革が織り成す独特の内装を有したサルーンやスポーツカーを熱心なファンにデリバリーし続けています。

XJ-SはEタイプの後継モデルとして、1975年9月にデビューしました。V型12気筒エンジン搭載モデルとして登場し、ベースとなったのはXJシリーズのサルーンです。Eタイプが純然たるスポーツカーであったのに対し、XJ-Sはメルセデス・ベンツ450SLC等と同じカテゴリーに属する、いわゆるパーソナルな高級4座グランドツアラーでした。

グランドツアラーですが、ジャガー・スポーツの一員なので、クーペはサーキットにおいても活躍。1983年にタルガ式トップと折りたたみ式のリアウィンドウを持つカブリオレが追加設定され、1988年にそれに代わるモデルとして、フルオープンになるコンバーチブルがラインナップされました。車名は、1991年に実施されたマイナーチェンジ時に「XJS」となり、それと同時にボディパネルの生産効率が向上しました。

正直に告白すると、筆者はクーペ好きなので、取材前の期待値はそれほど高くありませんでした。そう、大好きなXJ-S/XJSクーペではなく、高年式のXJSコンバーチブルだったからです。

そして、筆者の勝手なイメージでは、XJSコンバーチブルは美しいプロポーションと優雅なオープンエアモータリングを楽しむためのクルマだと解釈していたのですが、実際に乗ってみて、そうではないことに気づきました。十分スポーティで、ドライブするのが楽しいクルマだったのです。「軽快だな」とまで思いましたが、それは4リッターエンジンがパワフルだからで、オートモービルアシスト・ブレスに帰ってから聞いてみたら、X300型XJに積まれたのと同じパワーユニットを搭載しているとのことでした。

トム・ウォーキンショー・レーシングがETCで走らせていたXJ-Sやボブ・テュリウス率いるグループ44がトランザム・チャンピオンシップにてドライバーズ/マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得したXJ-Sクーペのカッコよさには以前から気づいていました。

XJ-Sクーペは、Eタイプのデザインを手がけたマルコム・セイヤーが考えた原案を基礎とした空力ボディを持っているので、とにかくスタイリッシュなのです。

しかし、今回の取材でライトブルーメタリックのコンバーチブルもカッコよく、動力性能的にも十分であることが分かったので、クーペのみならず、ジャガー XJS4.0 コンバーチブルも欲しくなってしまいました。

良質車を探しやすく、なおかつ販売価格がリーズナブルなうちにゲットしておくのが得策でしょう。

□プライス&店舗インフォメーション

■ジャガー XJS4.0 コンバーチブル

税込車両本体価格:298万円

年式:1994年

走行距離:60,800マイル

ミッション:4速AT

車検:令和3年6月

内外装美車/機関良好

特記事項:新並、左ハンドル、フル装備、Wエアバッグ、ベージュ革シート、パワーシート、シートヒーター、CDチェンジャー、アルミホイール、ETC、取説/記録簿

■販売店舗

オートモービルアシスト・ブレス

住所:〒190-1214 東京都西多摩郡瑞穂町むさし野3-1-18 

TEL:042-539-2268

営業時間:(平日)9:30〜19:00/(日曜・祝祭日)9:30〜18:00

定休日:月曜日・第2火曜日

HP:http://www.blesscar.jp

文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 

 

 
 

目的別ヤングタイマーの選び方/第2回/日常+ビジネスシーン編

2020/06/28 12:04:59

目的別ヤングタイマーの選び方/第2回

 
日常+ビジネスシーン編
 
 
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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メルセデス・ベンツ Sクラス(W126型)とは?
 
メルセデス・ベンツの上級サルーンは、いまでこそSクラスと呼ばれていますが、1965〜1972年に発売されていたW108型の呼び名はまだSクラスではありませんでした。W108型は1972年に後継車であるW116型とバトンタッチし、それまで以上に安全へのこだわりを各所に反映。このW116型から、メルセデス・ベンツの社内でも正式に“Sクラス”という呼称が使われるようになりました。W116型は1979年に実施されたフルモデルチェンジによってW126型へと進化し、ショート・ボディ仕様のW126、ロング・ボディ仕様のV126、クーペ・ボディ仕様のC126という3種によってラインナップが構成されました。正規輸入車と同時に数多くの並行輸入車が販売されたことがW126型シリーズの特徴で、その背景には'80年代の日本がバブル景気の真っ只中にあったという当時ならではの世相が深く関係していました。
 
W126型シリーズは、先代モデルのW116型が有していた優れた走行性能、快適性、安全性を引き継ぎつつ、オイルショック後の時代背景を受けて、大型高級車ながらも経済効率を追求していました。具体的に説明すると、省エネルギーと環境保護を命題として徹底した空力特性の向上と軽量化が図られました。そして、風洞実験によって生み出されたボディは、突起や段差が無くされ、さらに車幅狭くすることで前面投影面積を減少させ、0.36という当時の量産車ではトップクラスのCd値を実現していました。W126型シリーズのデザインを担当したのは、W124型を手がけたことも有名なブルーノ・サッコ氏(メルセデス・ベンツに41年間在籍し、同社のデザイン哲学に新しい命を吹き込みました)で、同時期にデザインされた彼の作品は似たような意匠のグリルを採用していました。
 
SRSエアバッグやABSをはじめ、シート型デザインのパワーシート調整スイッチやシートベルトアンカーの高さ調整機構など、現在のクルマに欠かすことができない安全装備や運転環境を高めるディテールの数々はW126型シリーズから始まったといわれています。
 
 
W126型シリーズは、現在に通じる安全や環境のための技術を世界に先駆けて実用化した歴史的な上級サルーンで、1991年に生産終了となりました。12年間に及ぶモデルライフは歴代Sクラスの中で最長であることからも、いかにこのクルマが人気車であったのかを窺い知ることができるでしょう。
 
最善か無か、の精神が色濃い時代に造られたモデルなので各部のクオリティが高く、いまでも日常での使用はもちろん、その気になればビジネスシーンでも使うことができます。現車のオーナーになった方は、このままオリジナルの状態をキープし、しっとりとした乗り味を楽しみながら、常にピッカピカの状態で乗ってください。
 
 
□プライス&店舗インフォメーション
 
 
■メルセデス・ベンツ Sクラス 420SEL
 
税込車両本体価格:198万円
 
年式:1988年(昭和63年)
 
国内初登録:1988年(昭和63年)5月
 
車検:2021年(令和3年)5月まで
 
走行距離:75,300km
 
修復歴なし
 
特記事項:ディーラー車、ワンオーナー、車庫保管車両
 
■販売店舗
 
Garage ENZO 本店
 
住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
TEL:029-878-0911
 
営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)
 
HP:http://www.enzo.co.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典

目的別ヤングタイマーの選び方/第1回/日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

2020/06/23 12:10:00
目的別ヤングタイマーの選び方/第1回
 

日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

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はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

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ポルシェ 928とは?

もはやポルシェと同義語となっている「911シリーズ」よりも上級のマーケットをターゲットとしていたポルシェ 928は、1977年にデビューしたラグジュアリーなグランドツーリングカーです。911よりも快適性が重視されており、911のように空冷水平対向6気筒エンジンをリアエンドに積むのではなく、928は新開発された水冷V型8気筒エンジンをフロントに搭載し、FRレイアウトを採用していました。水冷V型8気筒エンジンの排気量は、初期モデルの4.5リッターから最終的に5.4リッターにまで拡大されました。

928は当時ポルシェ社の社長であったエルンスト・フールマン氏の主導により、同社にとって象徴ともいえる911の代わりになるモデルとして開発されたともいわれており、発売当時よりAT車が用意されるなど、ポルシェのラインナップにおいてはひと際高級なグランドツーリングカーとして位置づけられていたわけです。車両本体価格自体も、911より高額でした。

次世代を担うグランドツーリングカーとして、1978年モデルから量産が開始された928の開発では、まず、軽量化が重要視されました。具体的に説明すると、ドア、フロントフェンダー、ボンネットのマテリアルとして、スチールではなくアルミニウムを採用。ボディに一体化されたプラスチック製バンパーの背面には、アルミニウム素材のパーツが組み込まれ、8km/h以下の速度で衝突した場合には損傷することなく復元できるようになっています。

928の丸みを帯びたフロントセクションには、丸型の電動ポップアップヘッドライトを装備。フロントと同じように丸みを帯びたハッチバックスタイルのリアには大型のウィンドウ(リッド)が備わっています。

また、928はFRレイアウトであっても前後の重量配分にこだわって設計されており、トランスミッションとデフと一体にしてリアアクスル側に搭載したトランスアクスル方式(セントラル・チューブでエンジンとトランスミッションをつないでいる)を採用。もっと分かりやすく説明すると、トランスミッションとデフをリアアクスルの手前にレイアウトし、センタートンネル内のプロペラシャフトを介してエンジンと接続することで、車重の理想的な前後配分を可能にしていました。

さらに928のリアアクスルには、全体的に新設計が施されました。ヴァイザッハ・アクスルと呼ばれるサスペンションの特徴は、トーインを安定化させる機能です。このメカニズム(パワーオフと制動時のトー角をイン方向に変化させ、クルマの姿勢を安定させる)はパッシブ・リアホイール・ステアリングとして機能し、優れた安全性を確保するために大きく貢献しています。

●928(1978-82年モデル)

リアスポイラーの無い丸みを帯びたリアエンドは、928ならではの特徴です。またこのモデルは後の派生モデルとは異なり、フロントスポイラー、リアスポイラーを装備していません。928の4.5リッターエンジンは、240psの最高出力を誇りました。

●928 S(1980-86年モデル)

928 Sはブラックのフロント/リアスポイラー、ボディカラーと同色となるサイドプロテクションストリップ、そして、サイドインジケーターライトを装備しています。エンジンの排気量は初期の4.7リッターから5.0リッター(1986年モデル)まで拡大されました。最高出力は300psで、1984年モデルでは310psを実現。触媒コンバータが採用された1986年モデルでは288psとなりました。1984年にS2、S3へと発展。

●928 S4(1987-91年モデル)

928 S4は、エアインテークを備えた丸みのあるフロントエプロンが印象的。傾斜したリアエンドでは、フラッシュサーフェスデザインのワイドなテールライトや後方に突き出たブラックのリアスポイラーが印象的です。5.0リッターエンジンを搭載し、最高出力は320psです。

●928 GT(1989-91年モデル)

928 S4よりもさらにスポーティなモデルで、トランスミッションは5速MTのみが設定されました。5.0リッター、V型8気筒エンジンの最高出力は330psまで増大。独創的なデザインのホイールが特徴です。

●928 GTS(1992-95年モデル)

928が進化し、最終発展型として結実した928 GTSには、張り出したリアフェンダー、レッドのリアライトパネル、ボディカラー同色のリアスポイラー、カップ・デザインのドアミラー、17インチのカップ・ホイールを標準装備。GTSに搭載された5.4リッター、V型8気筒エンジンは、最高出力350psを誇りました。

今回ピックアップしたのは1991年式のポルシェ 928 S4です。販売店舗のオートモービルアシスト・ブレスでは、代表の加藤さんが自分で乗りたいクルマを販売しているので、この928 S4も日常の使用+週末に楽しむドライブ+ガレージなどでの自動車趣味生活をじっくり楽しむことができます。

いまでも高い人気を誇る911シリーズが延命されたことにより、924、944、968、928といったトランスアクスル系のポルシェ製水冷FRスポーツカーたちはフェードアウトしていきましたが、どのモデルのデザインも洗練されていて旧さを感じさせないので、この機会にボスキャラ的な928に乗ってみてはいかがでしょうか。

□プライス&店舗インフォメーション
 
■ポルシェ 928 S4
 
税込車両本体価格:358万円
 
年式:1991年
 
走行距離:10万1000km 
 
ミッション:4速AT
 
車検:2年付
 
修復歴なし/内外装美車/機関良好
 
特記事項:左ハンドル、フル装備、サンルーフ、Wエアバッグ、黒革シート、パワーシート、社外HDDナビ、バックカメラ、ETC、キーレス、スペアキー、純正AW、タイベル交換済、取説/記録簿(多数)あり
 
■販売店舗
 
オートモービルアシスト・ブレス
 
住所:〒190-1214 東京都西多摩郡瑞穂町むさし野3-1-18 
 
TEL:042-539-2268
 
営業時間:(平日)9:30〜19:00/(日曜・祝祭日)9:30〜18:00
 
定休日:月曜日・第2火曜日
 
HP:http://www.blesscar.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

名車もいいけど迷車もね!/第10回

2020/05/26 11:23:24

 

名車もいいけど迷車もね!

迷車を育てると名車になる!?/第10回

はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

メルセデス・ベンツ 560SL(R107型)とは?

ガルウィングドアで有名な300SL、縦目で人気の2代目SL/W113型、それに続く3代目の2シーターオープンカーとして1971年に登場したのがR107型SLです。今回ピックアップした現車はハードトップが付いていますが、R107型SLはソフトトップおよび着脱式ハードトップを備えていました。「SL」とは、ドイツ語で軽量スポーツカーを意味する「Sport Leicht(シュポルト・ライヒト)」の頭文字です。初代SLこそ、その方程式で造られていましたが、2代目SLはサーキットとは決別した雰囲気となり、北米マーケットの富裕層をターゲットとしたR107型SLは、Sport LeichtからSuper Luxuryへと転身しました。

V型8気筒エンジンを搭載していたR107型SL(直6仕様も存在)のボディは先代よりも大きくなり、装備は豪華になり、そして、優雅さとパワフルさも増しました。1971年から1989年までの18年間にわたって生産され、総生産台数が23万7000台にも上るといわれています。1980年にマイナーチェンジ、1986年にビッグマイナーチェンジを行い、このタイミングで導入されたのが560SL(最大排気量のトップグレードですが、ドイツ本国ではラインナップされず、日本、アメリカ、オーストラリアのみで販売)です。
 
エレガントなボディに大排気量かつパワフルなエンジンを搭載している560SLは、あらゆるシ―ンで質感と走りのよさを実感できます。新車当時は、間違いなく世界最高級の2シーターオープンカーだったわけですが、今日的な視点で見ても全方位的に優れている(もはや、筆者が生まれた年である1971年デビューとは思えないほど各部のクオリティが高いので、今回はライバル不在のモンスターという意味において名車ならぬ迷車という解釈にしました)ので、560SLはオーナーに“メルセデス・ベンツが考えるSuper Luxuryの世界とは、どういうものなのか」を教えてくれます。
 
 
定期的にしっかり整備すれば、実用車として日常の使用にも耐えることができるので、ノスタルジックな雰囲気を毎日楽しみたい自動車趣味人はメルセデス・ベンツ 560SL(R107型)をチョイスするといいでしょう。
 
□プライス&店舗インフォメーション
 
■メルセデス・ベンツ 560SL(R107型)
 
税込車両本体価格:458万円
 
初年度登録:1988年6月
 
車検:2021年7月まで
 
走行距離:84,610km
 
記録簿あり
 
修復歴なし
 
特記事項:内外装美車、ダッシュ割れ無し、ディーラー記録簿26枚あり
 
■販売店舗
 
Garage ENZO 本店
 
住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
TEL:029-878-0911
 
営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)
 
HP:http://www.enzo.co.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典